Yukio Diary -金澤幸緒のブログ

タイタンキャピタル株式会社 金澤幸緒のブログ

ワインのお話 -フルボディ

f:id:ykanazawa:20220324161226j:plain


タイタンキャピタルの金澤幸緒です。

 

気温が下がり、どっしりとしたいわゆる「フルボディ」のワインがおいしいと感じる季節ですね。

フルボディとは、香りが濃厚で力強く、味わいはコクと渋みが際立ち、色合いも濃く深い、重厚感のあるワインを指します。

反対にライトボディは口当たりが軽く、フレッシュな香りで、ピノ・ノワール、ガメイ、メルローなどのブドウから作られます。ガメイで作られる有名なワインと言えばボージョレ・ヌーヴォーですが、こちらはライトボディのワインに分類されます。

フルボディとライトボディの中間に位置するミディアムボディはバランスの取れた風味と味わいで、ピノ・ノワールメルロー、テンプラニーリョ、カベルネ・フランなどのブドウから作られます。何にでも合わせやすい万能選手と言えるでしょう。

 

ワインのボディを決める要素には、以下のようなものが挙げられます。

 

・アルコール度数

ワインはその80~90%が水分で、その次に多い成分はアルコールです。

アルコール度数が高いほど、そのワインのコクや味わいが濃厚になる傾向があり、それによって感じる重みは、フルボディのワインを支える重要な要素のひとつです。

一般的に、アルコールが強いほどフルボディでしっかりとしたワインになり、その逆にアルコール度数が低ければライトボディで繊細な印象のワインになります。

暑い夏にはアルコール度数が5%前後のライトなビールが、寒い冬にはアルコール度数が13~14%のフルボディのワインが飲みたくなりますが、私たちの身体は気温に応じて飲みたいものが変化するようにできているのですね。

 

・ブドウの品種

フルボディの濃厚さは、使用するブドウの品種によっても影響されます。

渋み(タンニン)や果実味が強いブドウほど、フルボディのワインになりやすい傾向があります。カベルネ・ソーヴィニョン、シラー、メルローなどの、日照時間が長く温暖な地域で育てられたブドウがフルボディに向いています。

すばらしいフルボディのワインを数多く生産しているフランスのボルドー地方やローヌ地方などはまさにこの気候に合致しており、逆にシャンパーニュ地方、アルザス地方などの寒冷地では白ワインやシャンパーニュなど、酸やミネラルが強く、シャープでキリッとした味わいのワインが作られています

 

他にも、熟成に使われる樽の材質や熟成期間など、そのワインのボディを決めるポイントは多岐に渡ります。

 

自分の好みやその日の気分、シチュエーションなどに合わせて自由にワインを選び、ワインライフをさらに充実させていけたらと思います。

 

金澤幸雄